シェアオフィスや一般的な賃貸オフィスとの違い
2021/05/26
シェアオフィスや一般的な賃貸オフィスとの違い

こんにちは、今回はシェアアトリエ海の校舎と、シェアオフィスや一般的な賃貸オフィスの違いについてまとめてみようと思います。

利用者について

そもそもシェアオフィスという形態はよく耳にすると思いますが、シェアアトリエという形態はあまり聞いたことがないと思います。読んで字のごとくシェアアトリエはいろんな事業者が一つの建物や部屋で共同で働くアトリエです。アトリエとは日本語でいうところの工房であり、【画家・美術家・工芸家・建築家などの芸術家が仕事を行うための専用の作業場】という意味をもっています。主にものづくりやアーティストの共同の作業場というイメージで私たちはシェアアトリエと名付けています。

ですので利用者の点からいうとシェアオフィスとの違いは、業種をものづくりやアーティスト、つまりクリエイターがメイン利用者の想定となります。シェアオフィスはデスク作業、パソコンで完結する作業、事務作業というイメージですが、シェアアトリエは機械や工具などを必要とするケースが多いかと思います。

シェアオフィスとの違い

シェアオフィスとの大きな違いとして、占有空間の広さも挙げられます。機械などを利用したり、材料をストックすることを想定していますので、広い居室面積を確保しています。

駅前や都市部の交通の便の良い立地のシェアオフィスは1部屋の面積が4〜10㎡程度のものがメインになりますが、海の校舎は30〜60㎡がメインとなり、かなり広い空間となります。

例:海の校舎木造2舎 

  60㎡/1教室

  30㎡/半教室

  30㎡/半教室(2事業者シェア可能)

多くのシェアオフィスは駅前など交通の便の良い場所に立地します。それに比べて海の校舎は海と山に挟まれた市街地から少し離れた場所にあり、交通の便では一般的なシェアオフィスに軍配が上がります。

賃貸オフィスとの違い

一方で一般的な賃貸オフィスとの違いは、電気代やWi-Fi代、水道代、駐車場代がかからないことです。建物や部屋を別の事業者とシェアすることでこれらのコストが小さく済むので一般的に賃貸オフィス賃料と比べてシェアアトリエやシェアオフィスは月額利用料(賃料)が安く済みます。

また海の校舎はシェアオフィスと同様、入居時に必要になってくる電気などの契約がなく簡単に事業を進めることができるのも良い点だと思います。なお、入居時には、賃貸契約ではなく、入居契約というものを交わして行いますので保証人や保証機関を立てる必要もありません。

クリエイターが集まって仕事をするので、クリエイター同士の協働やコミュニケーション、ものづくりや事務関係の相談事も気軽にできるという集まるからこそのメリットもあります。シェアアトリエなのでそれぞれの専門分野の知識や機材があるので1人では解決できないようなことも、シェアアトリエではすぐに解決できるかもしれません。賃貸オフィスにはないコミュニティーとしての性格もシェアアトリエにはあります。

海の校舎の良い点ばかり書きましたが、劣っている点ももちろんあります。そのひとつに建物の古さ、そして古い建物なだけにセキュリティーが挙げられます。

海の校舎は廃校になった古き良き木造校舎を再利用することがコンセプトにあり、その木造校舎のノスタルジー溢れる空間性を損なわないことを大切にしているので、古さは悪い点ではありますが、良い点でもあります。木製のサッシなど味があって良いのですが、セキュリティーとしては良いとは言えませんのでご理解いただいた上での利用となります。 海の校舎とシェアオフィス・賃貸オフィスとの違いまとめ

最後に、海の校舎は入居者有志と地域住民からなるNPOが運営している点がシェアオフィスや一般的な賃貸物件と違います。

通常、シェアオフィスだと施設を管理する専属の運営者がついていますが、海の校舎では、入居者有志と地域住民が運営しています。施設の設備の管理や掃除、入居規約作り、イベントの運営、またこのWEBサイトの作成や発信もNPOが行なっています。普段の仕事の合間で運営をしていますので連絡へのお返事や対応に、多少のタイムラグが発生していくこともあるかもしれません。
しかし、入居者有志としてはより多くの事業者といっしょにこの校舎を使って仕事ができることに魅力を感じていますので、多くの事業者に魅力に思われる施設づくりを目指し、地域住民としては一度廃校になった小学校が再生することで地域に賑わいが戻ることを目指して活動しています。