【募集】「海の校舎の週末作家暮らし体験ツアー」で一歩踏み出す 暮らしをつくるものづくり
2022/08/20
【募集】「海の校舎の週末作家暮らし体験ツアー」で一歩踏み出す 暮らしをつくるものづくり

2018年3月に廃校となった笠岡市立大島東小学校。

ノスタルジックな木造校舎、RC造校舎 計4棟からなる学び舎に、355名の児童が通っていた頃もあったといいます。

今は子どもたちではなく、クリエイターたちが通う「シェアアトリエ 海の校舎」となりました。今も昔も変わらず、すぐそばには穏やかな瀬戸内海が広がり、映画「とんび」のロケ地にも選ばれました。

クリエイターたちは海の校舎でどのようにものづくりを行っているのでしょう。

なぜ、海の校舎を選んだのでしょう。

「『暮らしをつくるものづくり』の拠点を持つ。海の校舎の週末作家暮らしプログラム」のひとつ、2泊3日「海の校舎の週末作家暮らし体験ツアー」では、笠岡の魅力に触れるとともに、クリエイターたちの話を聞きながらものづくりが体験できます。海の校舎を運営するNPO法人 海の校舎大島東小 南 智之(みなみ ともゆき)さん、藤本 進司(ふじもと しんじ)さん、笠岡市定住促進センター 池田 憲太郎(いけだ けんたろう)さんに、ツアーを先取りしてお話を聞きました。

海の校舎のはじまり おもしろい人が集まる拠点に

海の校舎は、入居するクリエイター有志と地域住民(大島まちづくり協議会のメンバー)が所属する「NPO法人 海の校舎大島東小」が運営。

2020年7月にNPO法人を設立し、翌年2021年7月に一般入居者の募集をスタートしました。

2022年8月現在、木工職人、革職人、デザイナー、アクセサリー作家、日本画家、アパレルなど、幅広いジャンルの12事業者が入居しています。

「木造校舎の雰囲気がよく、いいアイデアがわきます」

「どこで商品を撮影しても絵になるのが嬉しいです」

「仲間と話すことが刺激になっています」入居者たちはのびのびとものづくりに取り組んでいます。

廃校利活用のプロジェクトを進めてきた中心人物が、サザンツリーの南 智之さんと、SIRUHAの藤本 進司さん。ふたりともNPO法人 海の校舎大島東小に所属しながら、クリエイターとして入居しています。

南さんは、大阪出身です。もともと商社に勤めるサラリーマンでした。

結婚を機に自身の働き方を見直し、29歳のときに木工の伝統工法を学ぶべく職業訓練校に通います。

卒業後は北海道で家具をつくる木工職人として独立。本州での暮らしを検討していたところ、定住センターを通じた物件との出合いが決め手となり、約10年前に笠岡へ移住しました。

藤本さんは、笠岡出身です。工業高校を卒業後、企業に就職。工場で工業製品の製造に携わるも手帳を作りたいと一念発起し、かばん、手帳、財布など布・革製品をつくるSIRUHAを立ち上げました。

大島東小学校が廃校になり、SNSで校内の写真を見た南さん。木造校舎の持つ雰囲気に胸を打たれました。

ひとりでは広すぎるものの、教室はクリエイターにとってありがたい作業スペースです。

どうにか活用できないかと、市にアプローチします。

同時期、藤本さんは市から校舎の活用案を相談されたのを機に、初めて旧大島東小学校を訪れ、ひとめぼれ。

クリエイターが集う場にぴったりなのではないか。でもひとりでは活用できない、と思っていたそうです。

そんなふたりが連絡をとりあい、一緒にプロジェクトを進めるようになりました。

仲間も増え、「シェアアトリエ 海の校舎」として2021年7月にオープンし、運営をスタートします。

「これだけ広く、部屋の数も多いので、作家さんがたくさん入居してくれたらいいなと思っています」(南)

「魅力的なおもしろい作家たちが集まることで、さらに人が集まる、そんな拠点にしていきたいです」(藤本)これからも海の校舎に入居するクリエイターたちの輪が広がっていきそうです。

大切につくる、使う ものづくりとライフスタイル

南さんは、量産家具ではなく、伝統工法で一点一点を手掛ける家具職人の道を選びました。

木の特性を生かしながら緻密に組み立てる木工家具は、100年以上、使うことができます。使い手とともに、歴史を刻んでいくのです。「張りぼてではない本物の木にはオーラがあります」と南さんは話します。

藤本さんは、手帳やかばんのデザインから製造、販売までを一貫して手掛けることにこだわっています。過去に大量生産型のものづくりを経験してきた藤本さんは「機械でつくる方が効率的で、手仕事だと時間がかかります。でもその分、作り手としては楽しさや喜びがあり、効率的であることよりも価値があるように感じるんです」と話します。

ものづくりを暮らしに取り入れてみる

ものづくりは私たちのライフスタイルにどのようになじみうるのでしょうか。

起業後、いちから技術を身に付けた藤本さんはこう話します。

「ものづくりというと、今は職人や企業がするものという価値観があるかもしれません。

でも、昔は身のまわりのものは自分で作っていたんですよね。

ちなみに起業当初、僕はミシンを使えませんでした。ですからガムテープで貼り合わせ、かばんの形をイメージしていったんです。

何かを使うときに、『もうちょっとここがこうだったら』と思いませんか。

手縫いでも、見た目がきれいでなくても、自分で加工したものを使ってみたら、心地よさと改善ポイントがまた見つかるはずです。そうやって、人それぞれのものづくりの考え方が生まれるんだと思います」

すでに使っている道具を自分好みにつくり直していくと、物への愛情が深まると南さんも話します。

「ハードルを低くできるものづくりもいっぱいあるんです。

『ここに、穴開けられるんや! ひもが通せた!』それだけでも楽しいと思いますよ。手を加えた自分の道具を“持ち続ける“というのも楽しさのひとつです」

「ゆらぎ」が心地いい 笠岡暮らし

今回のツアーは、海の校舎でものづくりが体験できるほか、白石島での宿泊、大島バーガーのランチなど、笠岡を体感できる内容になっています。

移住ではなく、二地域居住という選択肢もあれば、拠点を移さず・増やさずに関わりをもつという気軽な一歩もあります。

「まず来て、見てもらう。そして交流してもらう。ものづくりを暮らしに取り込むという視点で、新しいライフスタイルを発見できるような機会になれば」と池田さん。笠岡の魅力を聞くと、「ちょうどいいまち」と3人は声をそろえます。

福山市街地、倉敷市街地まで、それぞれ30分前後の運転で行ける利便性があります。

そこから新幹線に乗れば、大阪や東京などの都会へのアクセスも良好。

商圏という観点からも、市街地への利便性はメリットです。

逆に笠岡市内自体は、競争が激しくないというのも、ビジネスの仕方によってはメリットとなるでしょう。

新たなものを生み出すクリエイターにとって、リフレッシュも大切。

倉敷、尾道まで羽を伸ばしたり、港から笠岡諸島へ渡ったり、ゆったりとプチトリップを楽しむこともできます。

また、人工物が多い都会に比べ、自然がすぐそばにあるのが笠岡の良さです。

「電車やビル、人工物が多く固いイメージの都会から帰ってくると、笠岡は空気がクリアでほっとします」と大阪出身の南さんが話すと、「自然のゆらぎに居心地のよさを感じているのかもしれないですね」と藤本さん。

海、雑草、木、そして人も自然の一部。波の音のように規則性があいまいな「ゆらぎ」の中にいることで、実感できる安心感。それは同じものがひとつとして生まれない、手仕事のあたたかさにも通じるものがありそうです。

海の校舎の週末作家暮らし体験ツアー

海の校舎のクリエイターたちと話し、ものづくりを通して笠岡の魅力を体験しに来てみませんか。

▶︎ツアープログラム

10月14日(金)
  13:00~15:00 笠岡駅集合・移動
  15:00~17:30 全体ガイダンス・海の校舎案内
  17:30~18:30 白石島(宿泊所)に移動
  18:30~21:00 交流会・アクティビティ

10月15日(土)
  8:00~9:30 集合・海の校舎に移動
  9:30~10:30 WSガイダンス
  10:30~12:00 「暮らしを作るものづくりワークショップ」
  12:00~13:00 昼食(大島バーガー)
  13:00~17:00 「暮らしを作るものづくりワークショップ」
  17:00~18:30 白石島(宿泊所)に移動
  18:30~21:00 交流会

10月16日(日)
  8:30~9:30 集合・イベント会場(島内)に移動
  9:30~11:30 海の校舎ものづくりトークイベント
         海の校舎メンバーによるものづくりをテーマにしたトークイベント
  11:30~12:00 自由解散

定員:5人

参加費:実費(23000円/人)※人数により変動あり

※「暮らしを作るものづくりワークショップ」では、お申込み時に2プランからお選びいただきます。

プラン1.「日用品のリメイクプラン」:普段お使いの日用品を持ち込みリメイクするプラン
(持ち込み例)日常で使っている布製品、木製品。本棚、おもちゃ、ペンたて、一輪挿し、木箱、エコバック、ポーチなど
※リメイクプランの場合、事前に作家さんとリメイク可能な範囲を調整いたしますので、申込時に併せて持ち込む物をお知らせください。

プラン2.「クリエイトプラン」:作家さんが作っているものをその場で作るプラン
(例)ペンたて、一輪挿し、木箱、エコバック、ポーチ、ペンケース、ブックカバー、手帳カバーなど

▶︎申込み先

https://forms.gle/YEgzUxT1ac8qNvh38

※申込み期限:10月4日(火)

※ツアー参加の様子を撮影させていただき、今後の広報等に活用させていただく場合がございます。予めご了承いただき、撮影不可の場合は、その旨をお知らせください。

「海の校舎に来て、ものづくりを身近に感じてほしいです」(藤本)

「ものづくりは楽しい! ご自身の道具をつくり、その道具を使う楽しみを味わってください」(南)

「笠岡で新しいライフスタイルを見つけませんか。ものづくりもライフスタイルもカスタマイズです」(池田)憧れの海辺のまちでの暮らしと、ものづくり。「いつかきっと」を今、始めるきっかけにしませんか。